背景
東日本大震災(2011)、熊本地震(2016)、各地で甚大化する台風、豪雨、大雪、猛暑。そして新型コロナウィルスの蔓延。
果たしてこれは自然災害なのでしょうか。
都市や空港、道路、電力などのインフラ整備や、テクノロジーの進歩により、人類は快適で便利な生活を手に入れたように見えます。
しかし、都市部に人口が集中することにより、渋滞やヒートアイランド現象など人由来の症状が出現するようになっています。これは人口密度に比例するコロナウイルス感染者数にも明確に表れています。 私たちは東日本大震災や熊本地震の復興事業を通じ、いくつかの仕事をさせていただきました。被災の状況を目のあたりにし、現代のこの日本でこのようなことが現実に起こるのか、また震災直後は節電を謳っていた世の中は、次第にその声は小さくなり、原発の再稼働や火力発電所の増設などの検討がされはじめるなど、政策に疑問を抱くようになりました。
しかし、都市に集中した人口を分散させ、個々の生活スタイルを見直さない限り、低炭素社会の実現や今後予測される大災害を防ぐことは困難なのです。
「では、まず自分たちが離れよう。」これがきっかけです。
2013年9月7日、IOCロゲ会長が「TOKYO!」と発声した瞬間、2020年のオリンピック終了を目標に東京を離れる決意をしました。
便利になりすぎた生活を見直し、もっと地球と、自然と触れ合いながら生活するスタイルを、未来の人たちへひとつの選択肢としてを残したい。
そんな思いからsaiブランドのオフグリッド事業はスタートしました。