下水のオフグリッド
農業集落に立地するsaiブランドスクエア沖縄。
建築確認申請時、生活雑排水は敷地境界にある農業排水路に流すよう指導がありました。排水路を辿ると、ビーチにそのまま排出されていました。
合併浄化槽で所定の数値まで浄化された排水ですが、そのまま海に排出したくはありませんでした。
そこで下図のように敷地内に蒸発散装置を設置し、ここで蒸発処理をすることにしたのです。
油や酸を流さないなど、常識内で運用すれば機構がシンプルなゆえ、トラブルは発生しにくい設備です。何より海に排水しないという考え方を優先した下水道からのオフグリッド技術です。
ここでは高麗芝を植えていますが、蒸散により常に水分が吸収できるため、庭の芝生よりも青々としています。
もちろん花壇や菜園としての利用も可能で、環境保護だけではない、一石二鳥の設備です。