里道を「パス」として整備
パス(Path)とは、イギリスで発祥した歩行者専用の道。
イギリス全土で網目のように設けられ、総延長は22万kmを超えるといわれています。幾つもの町や村、森や川、海岸線を巡る大規模なものから、ひとつの地域を歩く短いものまで、様々なパスがあります。町から町へ、農地や森林、川沿いを通って、それぞれの地域の歴史・文化、風景をスローな視点でゆっくりと楽しむことができる道。それが「パス」です。
2022年夏に徒歩5分の場所に「琉球ホテル&リゾート名城ビーチ」がオープン予定で、観光客が町中を散策することが予想されます。
そこで、地域の魅力を知っていただくために「パス」を整備しようと考えました。
パスの第一号は、事務所の私道に接する里道。
古いブロック塀をラフに塗装し、イペの古材でベンチを製作しました。ここで使用した座板は1992年から2020年まで横須賀市海辺つり公園で使用されていたデッキ材を再利用したもの。私の故郷である横須賀市のデッキ材が、ここ糸満市名城のPathのベンチ材として蘇ったことに意義を感じます。
古材はまるで昔からそこにあったような佇まいを演出してくれます。木陰にあるこの波型のベンチは、地元の方々や農作業者、観光客の休憩の場所としてご利用いただきたいと思います。
このような小径がたくさん整備され、それらを誰もが自由に歩くことができる町・・・。
これからもCSR(企業の社会的責任)の一環として、「パス」の理念の普及、提案、維持・整備に尽力していきます。