人が地球にできること

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、東日本の沿岸域に未曽有の被害を与えました。同時に発生した福島第一原子力発電所による災害は、首都圏に深刻なエネルギー問題を投げかけました。

弊社では、それまで海際のランドスケープを得意分野として邁進してきましたが、この震災を機に自然に対する人や技術のあり方を再認識することになりました。その後に開発したスリットデッキや螺杭という技術の根底にあるものは、「自然の力と同調する」という意識からうまれたものでした。

その後、東京へのオリンピックの誘致が決まった2013年9月7日、東京オリンピックの閉幕とともに本社を移転する方針を決め、そして7年間の時を経て、候補地を探し、建築計画を進め、2020年8月に、本社を東京都墨田区緑から、沖縄県糸満市名城へ移転しました。この7年間は、オリンピック景気を尻目に、既設木製構造物の改修や天然木材と鉄を使った持続可能な資源を多用した新設構造物の設計施工に舵を切り、「横須賀市10万mボードウォーク改修工事」「すみだリバーウォーク」「南三陸町中橋」「いなげの浜 海へ延びるウッドデッキ」などの代表事例に結実しました。

沖縄への本社移転後、これまでの製品、技術を提供するサービスは関連会社であるサイアスがその事業を継承し、saiブランドは、新経営理念である「人が地球にできること」を体現化するための“オフグリッド(Off The Grid)”の事業へシフトしはじめました。

世にいうオフグリッドは、太陽光発電等で発電した電力を蓄電し、使用することで、電力網(グリッド)を切る(オフする)ことを指すケースが多いようです。それに対し、saiブランドのオフグリッドは、電力、上水、下水等の生活インフラをグリッドとして、そこから独立する(オフする)技術やライフスタイルをオフグリッドとして再定義しました。

ランドスケープとは文字通り、屋外の景観を構成するものです。原発事故やコロナ禍を経験し、世界はエネルギー政策や屋外空間に対し、新たな価値観へシフトしています。この新しい価値観に対し、これまで培ってきた経験や技術で何ができるのか、すべきなのかを考えました。

新たな経営理念「人が地球にできること」はそんな思いからうまれたものです。今後の事業の方向性やモノづくりは、国連の提言する持続可能な開発目標(SDGs)など、“地球”を強く意識したものでありたいと考えています。

今後のsaiブランド、サイアスにご期待ください。

2024年10月

代表取締役 結城拓士 株式会社saiブランド 代表取締役
株式会社サイアス 取締役会長
結城拓士

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