自然の力に逆らわない、という発想。
特許 第5522611号
海際や水際のボードウォークは、気持ちの良い空間ですが、台風や低気圧による風浪に直にさらされるというリスクがあります。
saiブランドで開発したスリットデッキシステムは、このような環境下において最も大きな外力となる“揚圧力”を「逃がす」ことで、破損を防ぐ独自の構造です。
従来は、波の飛沫が届かない高さまで構造物を持ち上げた計画を行わなければなりませんでしたが、スリットデッキ構造により、高い親水性を保ちながら開放感にあふれる空間を創造することが可能となりました。
自然の力を知り尽くしたsaiブランドだからこその、発想の転換により生み出された新たなデッキシステムです。
本部港渡久地地区親水緑道
歩道幅員を確保するために、歩道の一部を護岸から張り出す構造となりました。
前面の階段護岸を駆け上がる波により発生する揚圧力への対応として採用。2012年の戦後最大の台風にも被害はありませんでした。
恩納村仲泊地区ボードウォーク
幅員2mの木桟道と石積護岸との間に風浪を逃すための空隙を設けています。
この空隙への転落防止のためにスリットデッキが採用されました。
スリットデッキ波浪数値解析
水理実験1
水理実験2