sai-BRAND News

sai-BRAND＝水際の公共工事とお思いの方が多いと思います。
確かにその通りなのですが、今回、弊社にとっては珍しい仕事をさせていただきました。
ある日、知人の建築士さんから紹介を受けたのが、私立の幼稚園の理事長先生でした。
園舎を建て替え中なので、これに合わせて園庭の遊具もリニューアルしたいとのこと。
理事長先生のご希望は、「登るのに手ごわい展望台をつくりたい」。
このご希望をお伺いした時に、不思議とワクワクしました。
最近の公園にある遊具は、時代を象徴するかのごとく安全性を追求したものが多く、
ワクワクするような遊具にはお目にかかれません。
そんなことを感じていたことに加え、わくわくの森保育園の故山本園長が語っていた幼児教育への熱意を思い出し、「楽しみながら挑戦しよう」とお請けさせていただきました。
そして出来上がったのがこの施設です。

園庭で使う道具を収納する物置を囲うようにフレームを構成し、スリットデッキを2階の屋根として乗せ、
さらにこのデッキ上に既存の遊具を乗せ、屋根を葺きました。
文章で書くと簡単なのですが、さまざまな工夫をしてみたつもりです。

小さな頃に園庭にあったのぼり棒やうんていをすごく高く感じながら、その上を手放しで渡った記憶。

渡り終えた時の達成感など、童心にかえりながら設計と現場業務にあたらせていただきました。
昨日、躯体は完成し、あとは屋上に登るための仕掛けを作れば業務は完了するのですが、
子供たちの顔を想像しながら、何かもうひとつ面白いことを仕掛けたいなと思案中です。
たまには畑違いの仕事も良いものですね。