ストレッチテント、沖縄初上陸!
世界水準のタフなテント、沖縄初上陸
天幕を柱とロープで固定するシンプルなテントは、長年、遊牧民の住居として愛用されてきました。
私たちが扱うストレッチテントは、そんなテントの原点に立ち返り、南アフリカで誕生した、まったく新しいツールです。
シンプルであるからこそ扱いやすく、多彩な空間を演出できるテントは、世界中のフェスティバルやイベントで需要を高めつつあります。
大がかりな準備も不要、少数の人員でスピーディーに建てられる、シンプルであり、タフなストレッチテント。
その魅力を多くの人に広めるのが、私たちの使命です。
これは弊社が沖縄地区の代理店となった「ストレッチテントカンパニー」のウェブサイトの冒頭のコピーです。
saiブランドはこれまで、すべて自社ブランドの製品展開をしてきたので、他社製品の代理店となるのは初めての試みです。
なぜ、テントをアイテムに追加したのか。
これには明確な理由があります。
これは2006年に沖縄県北谷町に設計施工させていただいた美浜フィッシャリーナのボードウォークで、昨夏に現地を訪れた際の写真です。
こんなに景観の良い施設なのにボードウォークの上にほとんど人がいないのです。
もちろん後背地の店舗は人で賑わっていました。
決して人気のない施設ではないのになぜデッキに人がいない??
そう。答えは簡単。「暑いのです」。
これは移住してみないと分かりませんでした。
当時は”開放感のある空間”を創出すべく、限りなく視界を広く、シンプルに設計をしました。
結果、見通しの良い気持ちのいい空間をつくることができました。
しかし、現実は日影がなく暑いのです。
これが製品ラインナップにテントを加えようと考えた最大の理由です。
沖縄への移転前、 ストレッチテントカンパニーの山田さんが弊社の東京の事務所に 現れたこことからお付き合いがはじまりました。
「テントのオプションとして、デッキのことを知りたい」と現れた山田さんに「それよりもこの杭はどうでしょう」と螺杭を見せたところ、話が盛り上がり、その後、とんとん拍子で話が進み、今日に至ります。
首都圏ではイベント用のレンタルテントとしてだけでなく、テフロン加工が施された耐久性の高いテントは建築物の屋外空間として常設されている事例もあり、その可能性を感じました。
そして技術的なお話ですが、この形状と生地のストレッチ性能を活かし、「風に強い」という性能を得ているのす。
ではどれくらい風に強いのか。
メーカーの見解では20m/s程度の風には耐えうるということで、通常のテントが10m/sが撤収基準になっていることを考えると驚異的な数字です 。
施設管理を考えた場合、倍の風速に耐えられるのは管理者の負担の軽減につながります。
一方、杭にはそこで発生する風圧に耐える性能を持たなければなりません。
これまでの実績から杭を選定し、宜野湾マリーナさんに協力をいただき、管理事務所横のお客様の待合スペースに常設で設置させていただきました。
埋め立てからかなり時間が経過しているためか、設置場所の地盤はものすごく硬く、施工はかなりの労力を必要としましたが、マリーナのスタッフさんたちと力を合わせ、6本の杭を打ちました。
今回使用した杭はT-06というφ48.6mm×600mmと最も細く、短い製品なのですが、引抜試験を行ったところ、驚愕の値を示しました。
なんと35.9kN(約3.6t)という結果が出ました。
もちろんこれは1本あたりの地盤の極限引抜抵抗値です。
×6本=215.4kN(21.6t)がこのテントの極限引抜抵抗値ということになります。
もちろん実施設計を行うには、小型試験機の使用による低減係数や長期、短期の軽減を行う必要がありますが、ここでは杭1本あたり長期で1t、短期でも2tの支持力を得られることが判りました。
なぜsaiブランドがテントをラインナップに加えたのか。
ご理解をいただけましたでしょうか。
①これまで提供させていただいたデッキ空間に日陰を提案することができる
②自社製品「螺杭」との相性が抜群に良い
③アフターコロナにおける屋外空間の需要の高まり
これまで自社開発にこだわってきましたが、同じフィールドで異なるアイテムから着想・発想できることは、開発期間、コストも抑えられ、その施設をご利用下さる皆さまへ最大のフィードバックが可能なのではないかと考えたからです。
このテントは最も小さなSタイプですが、7.5m×5.0mの大きさです。
ぜひその姿を一目見たいと思われた方は、宜野湾マリーナさんを訪れてみてください。
背景のヨットやモーターボートに、すごくマッチしています。
最後になりましたが、設置場所を提供いただいた宜野湾マリーナさん、設置の立ち合いに来てくれたストレッチテントカンパニーの岩城さん、ありがとうございました。
ストレッチテント、沖縄へ初上陸です!
製品情報など詳しくは弊社メインサイトをご覧ください。