徳島市ひょうたん島周遊船桟橋シェルター
2011年に設計施工させていただいた「NPO法人新町川を守る会」さんの周遊船桟橋ですが、この度、シェルターの増設の依頼をいただきました。
この桟橋は、単なる待合桟橋としてだけでなく、年間を通じ、イベントや飲食会場として多様に活用をされています。
屋根付きのスペースを拡張したいというのは、このような使い勝手からだったのです。
つくった会社としては嬉しい限りです。
今回の計画では、鉄骨フレーム、テント膜を合わせると約800kgの重量増となります。
当時の図面、計算書を見返し、十分な浮力が確保できることを確認し、製品の製作、桟橋のフレーム補強を行いました。
工場で仮組をしてくれたおかげで、現場加工は一切なく、超がつくほどスムーズに鉄骨を組み上げることができました。
次はテント膜の設置です。
テント膜の中央から外側に向け膜を広げ、周囲に配置したレーシングバーに、梁に専用のロープで固定していきます。
仮組のおかげで、ボルトを通し、固定していくだけなので、
順調に作業が進む作業員の笑い声だけで、 ほとんど騒音を出すことはなかったので、現場の傍らでカモの家族が揃って眠っていました。
一日目で鉄骨の建て方、テント膜の編み込みが完了したので、二日目は、鉄骨のタッチアップと転落防止柵の設置、デッキ材の復旧作業を残すのみでした。
ツインシェルターが完成しました。
こう見ると9年前に設置したものも新品と遜色がないのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
「太陽光で汚れを浮かし、雨で汚れを落とす」酸化チタン膜の性能の高さ、耐久性が証明されています。
両国橋からの景観です。
9年前から周遊船がすばらしくラグジュアリーな船に一新されていました。
徳島と言えば「阿波踊り」。
残念ながら今年はコロナウイルスの影響により開催されませんでしたが、来年以降、ウイルスが沈静化し、街ににぎわいが戻ってくることを願っております。
写真中央は新町川を守る会の中村会長。
会長の熱意と行動力がこの町の水辺の景観をつくっています。
「できる人ができる時にできることを」という会長のお言葉を東京のボランティア活動の礎にさせていただいています。
そして元請業者の喜多機械産業さん、協力会社のシーガルさん。
良いチームで良い仕事ができたことを感謝しています。
コロナ禍を抜けたあと、またここで皆さんと再会したいと思います。
ありがとうございました。
製品情報など詳しくは弊社メインサイトをご覧ください。