沖縄事務所建設(1)
すでにFBページでは公表済みですが、現在、saiブランドでは、沖縄事務所の建設を進めています。
沖縄県南部の名城という土地にご縁を頂き、昨秋より建設工事が始まりました。
工事現場と言うと、高いクレーンのある場所を見てしまうでしょうが、違います。
手前にある屋根にブルーシートがかかった建物です。
この写真は名城の入口にある小高い丘から集落を見渡したもので、この風景が気に入っています。
沖縄で建物と言えば、コンクリート造でしょうか。
台風の通り道になることが多い沖縄では、頑丈なRC造の建物が多いのですが、実はアメリカが戦後に沖縄の復興を計画する際に、島内に建築に適した木材がなかったため、売るほどある砂を固めて作ったブロックで建物を建設したらしいのです。
そのブロック造の建物が、台風に強かったという副次的な効果で、沖縄にRC造が普及したそうです。
そう言われてみれば、沖縄の伝統建築は赤瓦が乗った木造住宅ですよね。
しかし、亜熱帯で蓄熱性の高いコンクリートで土間、壁、屋根を構成しては、建築物のエネルギー効率は良いとは言えません。
saiブランドでは、この点に目をつけて、エネルギー効率の良い、自然環境を活かした木造建築に挑んでいます。
もちろん沖縄のシロアリや木材腐朽菌は本土の比ではありません。
迷惑だから来ないでくれと頼んでもそうはいかないもので、同じ環境下でどうにか共存をしていかなければならないのだと思います。
例えれば、人間は地球にとって、シロアリや腐朽菌と同じような存在なのかもしれません。
3・11で受けた衝撃。そして色々な分野に疑問を抱き、考え、検討し9年。
ここに私たちのひとつの答えがあります。