人が地球にできること
創業より12年間掲げてきた『資源であり続けるモノづくり』という経営理念を2018年10月1日より『人が地球にできること』という新しい理念に更新しました。
干支が一回りする時を経て、次なるテーマに挑戦したくなったこと、関連会社の株式会社サイアスの企業理念として『資源であり続けるモノづくり』を継承したいという要望があったこと、など理念を更新するにはちょうど良い時期だったのかもしれません。
saiブランドではこれまで再生木材、人工木材の開発や老朽化した木製施設の改修など、リサイクル、リユース、リデュースをテーマとした事業を展開してきました。
エコ材を開発し、それらを設計・施工することで、「資源」という単語を強く意識するようになった一方、天然木材やスチール材のすばらしさを再認識するようになりました。
30年前、わが国ではほとんど知られていなかったハードウッドの輸入、設計を当時勤めていた会社で担当させていただいたのがきっかけでこの分野にのめり込みました。
当時つくられた施設がいまだに現役で共用されていたり、またその改修をさせていただいたりすると、当時の木材の品質の良さと、これまでの期間、構造物としてそこにあり続け、機能してきた健気さに心を打たれます。
昨今の土木構造物は50年のライフサイクルコストの試算を行いますが、デッキ材を例にとれば、50年間その性能を維持できるものもあれば、10年足らずで交換が必要となるものまで様々な製品が存在します。
価格は高いけれど50年もの耐久性を持つもの、安いが10年程度しかもたないもの。
「安いが10年しかもたない」とは聞こえは悪いのですが、人体への影響や山林の保護育成という視点から考えれば無処理の国産の杉や檜、ヒバなどを使い、10年単位で交換していくという考え方も成立するのです。
今後の事業の方向性やモノづくりは、国連の提言する持続可能な開発目標(SDGs)など、“地球”を強く意識したものでありたいと考えています。
saiブランドの新たな経営理念「人が地球にできること」はそんな思いからうまれたものです。
新たなsaiブランド、サイアスの挑戦にご期待ください。
2018年12月
株式会社saiブランド 代表取締役
株式会社サイアス 取締役会長
結城拓士