ショールームをつくりました
株式会社saiブランドと株式会社サイアスの入居するsaiブランドスクエアの1階に、両社の事業コンセプトをお伝えするショールームをつくりました。
「こんなにキレイな木材でショールームをつくって、saiグループは資源の再生をする会社なんじゃないの?」と思われた方・・・良く見て下さいね。
もっと良く見て下さい。木肌がしっかりとした美しい木材ですよね。
これは比重が1.06と、水に沈むほど重い硬質木材、ブラジル産の「イペ」です。
ですが、どこか違うのをお気づきになったでしょうか。
このデッキ材に刻まれた連続する波模様、秋葉原UDXビルでご覧になった方も多いでしょう。
この写真が分かりやすいかと思います。
ソファの上のグレーになった木材を一皮剥くと、このように真新しい木材に生まれ変わるのです。
そう。古くなり改修したボードウォークから発生した、本来廃棄されるはずの木材の再利用技術をお見せするためのショールームなのです。
端材もこんなレイアウトにするとパッチワークのようでキレイですね。
また、敢えて傷んだ部分を見せたいというお客様の声も多く、腐朽した部分をサンダーで磨き、このようなダメージド仕様のルーバーもつくってみました。
従来からデッキやボードウォークの改修事業に力を入れて参りましたが、まだまだ現役で活躍できる良質な木材を産廃処理してしまうのは惜しく、それゆえに開発したピールド工法です。
もちろん木製構造物の改修工事は、建設リサイクル法や、産廃処理法の対象となります。
これらの法令を遵守しながら、地球人としてサステナブルな社会の構築に貢献する事業として成長させていきたいと思います。
さて、木材は組成の70%が炭素で構成されています。
想像してほしいのですが、ブラジルの二酸化炭素を吸って育ったイペ材を、日本へ輸入し、利用後に燃やす(サーマルリサイクル)というのは、カーボンニュートラルという低炭素社会を目指す日本人にとっていかがなものでしょうか。
きちんとした劣化診断を行い、資源として可能な限り使い切り、この事業を通じて発生させるCO2を極めて「0」に近づけたいと考えています。
ところで、この木材はどこから来たのでしょうか。
以前にここでご紹介した我故郷、横須賀のヴェルニー公園のボードウォークとして活躍してきた木材です。
低炭素社会やサステナブルな事業ももちろん大切ですが、人々がこの施設に残した思い出もたくさんあるでしょう。
そんな人々の思い出を継続できるロマンある事業に仕立てたいものです。
ぜひお気軽にショールームへお越しください。