時之栖「GKワイナリー」オープン!
富士山を望む御殿場高原「時之栖」(ときのすみか)内にGKワイナリーがオープンしました。
ご関係者の皆様、おめでとうございます。
この施設のオープンに向け、3つの店舗に囲まれた屋外空間をデッキと石材と緑でランドスケープ。気持ちのいい空間に仕上がりました。
今回のデッキは、新しくできたGKワイナリーのエントランスと屋外席として、また奥に位置する「麦畑」へのアプローチとして、ふたつの機能を持つ空間として設計されています。
時之栖には「御殿場高原ビール」、旬膳処「茶目」、ビュッフェレストラン「バッカスのへそ」、「かぐら寿」をはじめ様々な飲食施設があります。
暑い暑いこの時期、御殿場高原へドライブし、おいしい食事と楽しい時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
ついでにsaiブランド製品にも触れてみてくださいね。
ここからは技術に関心のある方だけご覧ください。
Q.さて、これは何でしょう。
A.解答です。
これは3年かけて開発をしたスクリューパイル「螺杭」の施工状況です。
この施設の設計を行う際、自然に優しい工法として杭基礎を提案していたのです。
よってこのデッキは基礎コンクリートを打たず、自然の地盤の上に設置されているのです。
この土地の過去についてヒアリングをしたところ、ホテルになる前は「馬場」だったそうです。
そこで馬が走るのであれば、岩盤は少なく、柔らかい土が積層されているはずだと考え、スクリューパイルを推薦させていただきました。
結果としてこの判断に救われました。
商業施設なので、オープンの日取りが決まっているため、この梅雨時期にコンクリート基礎を打ち、養生している時間はとても取れませんでした。
螺杭は打設した直後から基礎として機能するため、養生時間を必要としません。
事実、この現場でも上の写真の状態まで1日で仕上げることができたそうです。
土間コンクリートがなくてもデッキをつくることができます。
雨水は自然透過で土に還るのです。
このデッキの下で蝉やカブトムシの幼虫が育ち、何年か後の夏に生まれてきてくれたらなどと想像すると楽しい気分になります。
またひとつ自然に優しいデッキシステムが完成しました。