和風クールベンチ

On 15. 03. 2017 by sai1525

このベンチに座ると足元から涼しい。

そんな発想から生まれたクールベンチの和風バージョンが完成しました。

主役となる和風建築に同化するよう、格子組みをした木製座板と極力細い部材で構成したスチール架台が緑化基盤を護るように包んでいます。

座板にはリバースウッドGT(ゴムノキLVL)を使用し、天然木材の風合いを大切にしました。
格子のコーナー留部には、屋外ゆえ、専用接着剤と樹脂製のビスケットを使用しています。
気付いた方も多いとは思いますが、この留部分には「チギリ」を入れ接合部の強化だけでなく「和」を表現しました。

スチール架台では、人が座った時に、かかとが緑化基盤に当たらないようにガードパイプを装着しています。

この緑化基盤は小松精練のグリーンビズという製品で、保水能力が驚くほど高いのですが、曲げや衝撃という外力に弱いという欠点があります。
それぞれの素材の特性を活かし、ひとつのカタチ(製品)にまとめ上げる。
設計の面白さですね。

実際に座ってみると、座面のスリットからのぞく植物が愛らしく、面白い感覚です。

こうして完成した姿を見ると、まだまだスチール部分を隠すデザインができそうですね。

風景に溶け込み、何気なく座ってみると、思いがけずリラックスできるベンチ。

なかなか面白いものです。

Print Friendly

Comments are closed.

  • Copyright © 2015 sai-BRAND All Rights Reserved.