2016〜2017 年末年始のご挨拶
2016年が間もなく終わろうとしています。
今年の10月に弊社は10周年を迎えることができました。
この間、たくさんの方々に出逢い、お世話になり、たくさんの作品達を世に送り出すことができました。
公共事業が多いので、計画地の環境や立地条件、文化、利用者の使い勝手などたくさんのことを考え、設計を提案させていただいておりますが、特にボードウォークや木橋などの「改修」分野に使命感を感じるようになりました。
改修というのは、先人達がつくったモノを未来に向けてつくり直すという技術です。
当時のあたりまえと現在のあたりまえは異なるのですが、いざ改修を検討してみると「よく考えられてるなぁ」と関心したり、解体をすると当時の橋工さんや大工さんの技や苦労と出会うことができます。
そんな中からまだまだ未来へ継げるモノは残し、そうでないものを交換するのです。
よって新設と比較すると、多くの制限を受けるため、難しく、決して経営的には効率が良い分野ではないのですが、不思議と使命感を感じて取り組んできました。
そして、10年を振り返ると、改修というしっかりとした背骨ができていたのです。
それは奇しくも「資源であり続けるモノづくり」という弊社の経営理念を体現するような技術となりました。
10年という時間とこの間に出逢った方々がsaiブランドという会社を育てて下さいました。
これからもこの経営理念を背骨として、先人の残してくれた資源を未来にも資源として継ぐ価値ある仕事を、志を持って取り組みたいと思います。
最後になりますが、この仕事をきっちり遂行するために、12月に専門の施工子会社を設立しました。
saiのコンセプトを現場で体現するsai as 。株式会社サイアスの誕生です。
もちろん、国交省の指導する「建設業における社会保険への加入徹底」も遵守、対応する組織です。
今後もメーカーとして、設計事務所として、建設会社として、あるいはその全てとして社会のお役に立てる企業でありたいと考えております。
2016年の終わりに、お世話になった全ての方々へお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
そして2017年も皆様にとって健康で価値ある年になりますように祈念致します。
株式会社saiブランド/株式会社サイアス
代表取締役 結城拓士
写真提供:前田荘司様
作品名「彩雲の夜明け」