専用ビス:どりどり君(DR6-45)改良につきまして
リバースウッドデッキシステムは、今年7月にいくつかの仕様変更を行います。
本日は標準仕様ビス仕上に使用する専用ビス「どりどり君:DR6-45」の進捗状況をご紹介します。
写真の上:現行モデル 下:新型モデルとなります。
改良根拠は以下の通りです。
1.ねじ山ピッチの変更
・・・根太にt1.6mmの鋼板を使用しているため、引き抜き強度の向上を図るとともに、ネジ山や根太の切削面への負荷を低減する。
2.刃先の形状変更
・・・刃先の形状を鋭角にすることにより、切削初期のビスの安定度が高まり、施工スピードを大幅に向上させる。
3.防錆性能と塗装の相性
・・・SUS410はマルテンサイト系(磁性)のステンレスで、強度を上げるために焼き入れができるのが特徴ですが、それゆえに防錆を施す必要があります。
現行モデルはディスゴ処理(クロムフリー超薄膜型高耐食性表面処理)を施していますが、ビス頭への焼付塗装が剥げやすいというデメリットがあります。(塗装の乗りが悪い)
一方、新モデルはラフレ処理(超薄膜高耐食合金コーティング)を採用しました。
これにより、塗装の乗りが改善され、より環境にやさしく、品質の高い改良が可能となります。
早速、ZAM75*75 t2.3に下孔なしで、打ち込み試験を行いました。
現行品は、刃先が鈍角なため、回転をはじめても不安定なのに対し、新製品は刃が鋭角に立っているため、安定性が高く、インパクトドライバのトルクが「点」で伝わります。
その結果、ドリルスピードは1.5倍ほど向上したと実感しました。
これを証するのが次の写真です。
上が現行品による孔ですが、円周の外側が多少盛り上がっているのがわかります。
下の写真は新製品による孔です。
エッジが立ち、ネジ山がきっちり二山分トラックされているのが分かります。
根太にもビスにも無理なくトルクが伝わり、効率的に切削されている証拠です。
これらの結果から、この試作品をベースに、刃先寸法を多少変更したものを最終形にすることにしました。
この改良をサポートしてくれている株式会社ライテックの荒木氏(左)と菅原所長(右)です。
彼らの手によって、更なる良い製品として生まれ変わることでしょう。