葛西用水親水空間創出工事・・完成報告
H24年2-3月にかけて越谷市役所前の葛西用水沿いの藤棚下に張出ステージデッキを施工しました。
施工場所は、藤棚通りとして著名な場所ですが、歩道から護岸法面になっているため藤棚下を歩くには難関かな・・・といった現場でした。
今回の工事は、藤棚→葛西用紙への親水性を図ることを目的として藤棚下の護岸法面上に張出ステージデッキを設置するものでした。
施工範囲は、藤棚下に歩道デッキとして、L120×B3.6m、歩道デッキからW4.0m×24m;1箇所とW4.0×8m;2箇所の張出デッキを施すものです。
設計のコンセプトして、デッキ下の骨組み部のブレス材などを露出させず、すっきりとした構造を図るものとしています。
下地構成は、支柱材+大引材(H鋼材)+根太材(C形鋼、ハット形鋼)として、幕板で覆うことで、正面からは支柱のみが見えるだけの構造です。
またデッキ材は、水辺の親水ということで、水の耐吸水強い素材のリバースウッドAW(フライアッシュ含有人工木)を採用しています。
施工は、元請(山﨑建設様)が護岸法面の造成と基礎工の設置を行った後、下地工事を進めて行く形でした。
まずは、支柱固定の後施工アンカー打設工からのスタートです。
かなりの数量があり、4日間の日数を要しました。その後は、支柱の設置とレベル合わせ、大引材をラフタークレーンで吊り込んで設置を行い、レベル調整の上、根太材を設置していきました。
今回は、ステージ仕様のため通常は、大引の上にじかに根太鋼を設置するのですが、歩道デッキ部に関しては、スロープ形状でもあり、連接の歩道とのレベルすり合せのため、レベル調整の工数が増えますが、大引H鋼に支持脚を立てた上、ハット型根太鋼を設置する工法を採用しています。
大引の折れ点とスロープとの接合など現場として難しいものですが、以前より弊社の仕様の工事をお願いしている藤枝市の竹田工業所さんに当現場の下地施工をお願いし行いました。
現場での微調整など柔軟に対応してもらい良い下地が完成できました・・・ありがとうございましたm(__)m
今回の留意点は、防護柵支柱とデッキ目地の取り合い、貼り方向違う張出部と歩道部の目地の取り合い、幕板とデッキの目地の取り合いなど細かいところまで目配りをしての施工を要求しましたが、期待通りの作品となったと思います・・・施工中、雪/雨に見舞われ工期など大変でしたが、いつもながら高いスキルでの施工に感謝していますm(__)m
藤が満開となる頃、このデッキを歩くことが、待ち遠しいです。
当工事にあたり、元請の山﨑建設様、下地担当の竹田工業所様、デッキ担当のウェッジ様、他関係者の方々にお礼を申し上げます。
製品情報など詳しくは弊社メインサイトをご覧ください。