藤沢市神台公園デッキ(辻堂駅北口)
JR辻堂駅が再開発で生まれ変わりつつあります。
現在、駅前のテラスモールから続く神台公園で、デッキを設計施工させていただいています。
【ご発注者】藤沢市まちづくり推進部 まちづくりみどり推進課
【元請業者】安藤植木株式会社
【デッキ仕様】リバースウッドデッキシステム沿岸仕様。
事前に現場打ち合わせに行くとすでに元請業者さん(安藤植木様)により立派な土間コンクリートの打設されていました。
導水勾配もきっちり2%と、排水にも全く問題はありません。
しかし、デッキの両脇に打たれているはずのコンクリートがありません。
設計コンサルさんと我々との意思疎通不足が原因となり、とにかく両脇の土を抑えるべき構造がないのです。
これを受け、元請業者さん、発注者とすぐに打ち合わせを行い、弊社の新製品であるリバースウッドAWを幕板兼土留め材として使用することが決まりました。
リバースウッドAWは、石炭灰(フライアッシュ)と樹脂を原料とした合成木材で、再生木材の欠点である”水分による影響”がほとんどない素材です。
工事全体の工程を考えると、この土留めを年内に完了させなければ、元請さんの整地作業を止めてしまうことになり、ご迷惑をおかけしてしまいます。
そこで、下地システムと土留めを年内に先行して施工しました。
前述の辻堂駅前のテラスモールには、デッキやルーバー等にたくさんの再生木材が使用されています。
これだけ近くに比較対象があることもあり、弊社らしい施工を心がけようと、幕板の曲面を「曲げ」によって曲率対応させることにしました。
通常は短い材料で多角形に並べることにより、曲率に対応させるのですが、直職が工事を担当していることもあり、一味違う出来栄えを目指しました。
年内に下地を終えることができたので、来年早々にデッキ材を設置することができます。
先の工程も読めますし、無理してでも年内にここまで進めることができて良かったと思います。
完成が楽しみです。
リバースウッドAWですが、土留めや水中に施工する場合等、天然木材であれば腐り、再生木材であれば吸水し、組織破壊するような箇所には、非常に有効な素材であると言えるでしょう。
再生木材と見た目は同じですが、よりハードな使途や設置環境で使用することができます。
今後、このような用途で積極的な活用を図りたいと考えています。