東京都港区港南緑水公園ボードウォーク(完成)
3/26(日)に、あとは検査を待つばかりの現場へ撮影に行きました。
この港南緑水公園第1期整備工事は、「東京一のデッキをつくる」をテーマに取り組んだ案件です。
「最近、再生木材が乱売され、その特性を理解されないまま、普通の木材と同様の設計・施工がなされ、かえって不具合を起こしている事例を多々見ているだけに、再生木材の設計・施工の手本になるような品質を届けたい」というのが、発注をいただいた港区の担当者様との約束でした。
設計上、かなり細部に至るまで、気を遣わせていただいた案件です。
実物は現地をご覧いただきたいので、ここでは概要まで。
基本デザインとして、再生木材の「単調さ」を補うために、デッキの貼り方向に様々な角度を付けて、視覚的に色調が変化するようデザインをしています。
上の写真でまっすぐに延びる縞模様は、弊社の開発した「芝目貼り」という貼りパターン。
立つ位置、視線を変えると、違う部分の「芝目」が現れる仕掛けになっています。
次に立面プランですが、全ての段差、高さを@150mmの倍数で設計することにより、切り欠きや加工の少ない美しい仕上がりを実現しています。
大きなデッキだけでなく、自然観察池に張り出すこのような小型デッキも完成しました。
アプローチの折れ点で、きっちりと再生木材の「面」が付き合う設計としました。
全ての施設において、仔細な設計を施し、「東京一のデッキをつくる」という発注者との約束は果たせたつもりでおります。
あとは利用者の方々のご評価を待つばかり。
快適な水辺の空間をお楽しみ下さい。
了