諫早市こどもの城現場レポート2

On 25. 09. 2008 by sai1525

現場レポート2日目です。
昨日は防護柵(支柱)、シェルターという立面の施工を行いました。
今日はデッキの下地となる根太の施工を行いました。
といっても、広い工区の1施設の施工が始まったにすぎませんが・・・。
ここに納品した根太材はzam□75*75*6000 t3.2
このt3.2が曲者なのです・・・

材料が贅沢過ぎる。

構造計算をするとここで設定されている加重条件では、t2.3で十分すぎるほどの強度が出ます。
このtというのは鋼材の肉厚を示します。
厚くなれば強度が増しますが、同時に加工は困難です。
孔のひとつを空けるのも大苦労です。

諫早市こどもの城現場レポート2
この設計を、製品を採用いただく時に
構造計算を行い、t2.3へのダウンサイジングを提案したのですが、
鋼材高騰の折、承認をいただけず、現場での苦労を強いられました。

何が正論かという議論は、そこに関与する方々の立場により異なるので言及はできませんが、 この現場の場合、私の立場からすると過剰設計です。
あの時、もう少し強く提案をしていれば・・・・と現場で後悔することとなりました。
それでもそんなことには全く罪のない職人さんたちは、現場で創意工夫をしてくれます。
しかし、創意工夫の範囲であれば済めば良いのでしょうが、無理をさせては事故につながります。
適正なものをきっちり確実に施工する。

何が適正か・・・
それは立場により異なります・・・・

話は異なりますが、麻生さんが総理になり、閣僚を自らの声で発表しました。
時を同じくして原子力空母「ジョージワシントン」が、
私の故郷である横須賀へ入港しました。
その横須賀では、小泉さんが政界を引退し、次男に地盤を引き継ぐことを表明しました。

何が適正か・・・・

地球規模で考えると、私の現場で抱えている問題は小さな問題なのかもしれません。
しかし、小さなことが重なり大きな波となるのが世の中の定めです。
皆が抱える小さな城、問題を大きな視野で見て、世の中にとって適正な判断ができれば
もうすこし良い世の中ができるかもしれませんね。

小さなことから頑張ろう。

現場では小さなことですが、沢山のことを学ぶことができます。
そんな小さなことを設計に経営に反映し、少しでも良い世の中を創るお手伝いができればと思います。

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