Y公園歩道デッキ②
緩やかにカーブしながら、5~8%の傾斜がついている難しいデッキです。
カーブした面に床板を配置する場合、目地幅である程度の調整はできますが、
今回のようにきつい曲率になると部分的に人工木材を長手方向に裂かなければなりません。
(写真中央部、上下で板幅が違っています。)
しかし人工木材を細く裂くと製造時の圧力が解放されて、写真のように大きく反ってしまいます。
このような材料の使い方はなるべく避けるべきなのですが、ちょっとした工夫をしました。
今回は中空の部分に芯材を入れることで、材料の変形を防いでいます。
樹木のまわりは四角形に地覆を設けました。
この枠の幅と床板の配置がしっかりと合っています。
しかも弊社標準の芝目張りは崩れていません。見事な職人技です!
仕上がってしまうと、何でもないように見えるかもしれませんが
このように違和感なく仕上げることが、我々作り手のこだわりであったりします。
暑いさなかの現場でしたが、関係者の皆様、本当にお疲れさまでした!
sai.IG