八丈島底土港(神湊港)フェリーターミナル デッキ工事
6月末に新型フェリーが就航するのに合わせて、底土港のフェリーターミナルが新築されました。
このターミナル(休憩施設)に再生木デッキと手すりルーバーが採用されており、弊社でも材料販売という形で関わらせていただきました。
今回のような「材料販売」のみの場合でも、図面での納まり検討はもちろん、現場での施工指導までさせていただく場合があります。
3月と6月に施工指導として、現場に出張しました。
工期も遅れていて正直、大変な現場でした。施工的にもデッキの標準的な納まりができない状況にあり、
どのように納めたらよいのか、現場の皆さんと知恵を出し合いました。
難しい現場でしたが、地元の大工さんがとても優秀であったことが救いでした。
弊社の標準仕様である芝目張りもきれいにできています。(写真参照)
長手方向のデッキ配置は、きれいに目地を通すのが難しいのですが、職人さんが丁寧にに仕上げてくれました。
サッシとの取合いも涙ものです。
なかでも最も苦労したのが、下地の寸法不足です。
写真の部分などわずか20mmのクリアランスにデッキを納める荒業となりました。
メーカーとして出来る限り責任ある対応をしたつもりですが、意匠設計の段階で問題あり、と思います。
(そういう私も昨年までは無知な意匠設計者でしたが。)
6月の施工指導では、手すり担当、営業担当も同行し現場で共に汗を流しました。
にがい苦しい思いをした現場で、ブログの記事にするのも遅くなってしまいました。
しかし、苦労を共にした現場の方たちや協力会社の仲間と共有した時間、
八丈島の素晴らしい自然に癒されたことなど、忘れられない経験となりました。
この場をお借りして関係者の皆様にお礼申し上げます。
sai.IG