葛西用水ウッドデッキ整備工事

On 20. 04. 2014 by sai1525

葛西用水ウッドデッキ整備事業の工事が完了しました。

今回の工事は2年前の約600㎡のステージデッキの始終側に延長31.5mと広場約135㎡を施工するものです。広場は、中心に位置する欅の大木とどう取り合い、如何に利用者が違和感なくデッキに親しめるかを目的として計画しました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAまた、写真奥の歩道面と前回工事のステージデッキ高の差が、560mmあります。この処理に関しては、フラット面のステージ面積を大きくしたい、車いすが利用できるようにしたいなどの要望を踏まえた上で、計画を進めた結果に基づき実施しています。実施は、2.2m幅のスロープ(5%勾配)を写真奥の緑色のフェンス辺り(川側)に設置し、フラット面の大広場は、奥の歩道の高さに合わせるものを計画実施しています。またスロープにより、既設木歩道の高さにすりついています。

工事は、2月の二度の大雪の影響を受け、工程が大きく乱れ実質2月末からのメイン工事となりましたが、無事に工期以内に完了することができました。(下写真が完成状況です)

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写真左側が、スロープ構造となっています。有効幅員は2.2m、長さは11.4mで高低差560mmで5%以下の勾配です。スロープ背後のデッキ部が奥の道路高さとすり合う大広場と称するところです。デッキ真ん中の藤の木周りの小さなデッキ部は、既設木歩道高さとすり合う小広場と称するところです。この大広場→小広場の高低差560mmを結ぶ導線として車いすなど障碍者のためにスロープを、健常者用として階段を配置する構造としました。

小広場は、既設の木歩道(幅3.6m、3%勾配)の正面側、側面側2か所ですり合わせ、歩行者の導線を拡幅する構造としています。既設木歩道の正面側は小広場と並列に連続していますが、拡幅を行うための三角ハンチが取りつく側面側は、3%勾配方向にすり合っています。色違いが分かりづらいですが、写真のデッキ色が薄い部分(縦横の一直線の目地ライン)が、既設の3.6m幅の木歩道です。その外周の色の濃い部分が新しく設けた三角ハンチと小広場です。特に三角ハンチ部の外側の勾配は斜めに3%勾配の既設木歩道ににする合うため設計・施工とも本工事で一番苦労した箇所です。基礎コンの設置、支柱の設置など、それぞれにずれが生じると上物の設置は難しくなるのですが、精度の良い工事のおかげで、大きなトラブルもなく設置が出来ました…基礎施工の山﨑建設様の精度の高い基礎工事に深く感謝致します。

 

下の写真は、市道の道路橋高欄と広場の防護柵をつないだ状況です。夜は支柱のLED照明が点灯する構造ですので、安全性や景観ににおいても良いものとなっています。

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大小広場内の防護柵支柱も2スパンごとにLED照明付の支柱を設置しています。スロープの始→中央→終から各コーナー部など導線を意識したLED照明付支柱の設置を行っています。既設木歩道にも同タイプのLED照明付支柱が設置されおり、今回のものと併せ、約200mのLED照明の柔らかい灯りが夜の木歩道の歩行者を安全に導いています。

今回の工事を含めた現状の全体写真が下の写真です。今回の工事を合わせ2回の工事を行い約1000㎡程度の木歩道とステージデッキが出来上がりました。これからも街の人たちに親まれる施設であり続けてほしいものです。

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