Kプロジェクト現場レポート③
Kプロジェクトは、江戸川区小松川に新たにオープンする、障害を持つ方のための就労移行支援施設です。
ここで働く人たちにとって、明るく心地よい空間であるよう、色使いに配慮したいというクライアント様の希望がありました。
最初のプレゼンでは、モノトーンを基調として有彩色を効果的に使うご提案をしたのですが、 議論を重ねるなかで、明るい暖色系を全体的に使う方針としました。
結果としてやや曖昧な色調にはなりましたが、施設の暗いイメージを払しょくする、暖かみのある空間に なったと思います。
畳敷きの休憩室。ちょっと腰かけたくなる程よい高さです。
床下を収納に使えるよう、畳を一枚ずつはがして床板を外せる工夫をしてあります。
リバースウッドのルーバー色(ブラウン)が、空間全体を引き立たせる効果を出しています。
ガラス框戸は押縁の出ない納まりにしました。
扉枠の高さとルーバーの振止め位置を揃えています。
さらにカウンター高さとルーバー腰壁、サッシの腰高、ドアハンドルの高さも揃うようにしました。
こうすることで「違和感を感じさせないデザイン」となります。
何でもないように見せるための、緻密な設計と現場調整。
説明しなければ誰も気づいてくれないかもしれませんが・・・
それこそが、設計者にしてみれば「成功」だったりします。
家具はこれからですが、消防検査もパスして工事が完了しました。
工事に関わった皆さまに、この場をお借りしてお礼申し上げます。
sai.IG
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