横浜汽車道ボードウォーク補修工事完了

On 18. 06. 2018 by sai1525

横浜汽車道の約68mのボードウォークと階段の補修工事が完了しました。
下の写真をご覧になって何が変わったの??と思われる方・・・正常です。
デッキ材の木の色が若干違って見える!とその違いを発見された方・・・すごいです。
そう。従前と何事も変わっていないようにお見せするのが、この工法の最大の特徴です。
見かけは変わっていないのですが、このデッキを支える構造を今回すべて刷新しています。

下地構造として20数年頑張ってきた天然木材をZAM鋼板(高耐食溶融めっき鋼板)に更新し、施設の寿命を飛躍的に伸ばす工法を採用いただきました。
一見、根太材を交換するだけの簡単な工事に見えますが、既設の基礎やボルトをそのまま利用するため、これを前提として根太の構造計算や、デッキ材のビス孔をそのまま利用するために、いかに正確に根太材を配列するかなど、構造設計や正確な施工が要求されるのです。
確かに木橋の改修と比較すると簡単なものですが、ここは横浜の名所。
この景色を次世代に残すために、最善の努力を惜しみません。

階段もデッキと同様に下地をすべて更新しました。
下の写真の三角形の金属は、階段の段差を形成するためにオリジナルで製作した「ささら」です。
傾斜面にアンカーで固定するだけで、階段の踏み板幅、蹴上を簡単に固定できるもので、鋼板を折り紙のように折って成形する弊社独自の技術です。

このように先人に遺していただいた「良いモノ」は未来へ継ぐ遺産として使い続ける提案をし続けたいと思います。
特に木材はその組成の70%が炭素です。
外国の二酸化炭素を吸収し、強く、大きく育った木材を、日本に輸入し、それを簡単に燃やしてしまってはカーボンニュートラルという観点からいかがなものでしょうか。

これから「輸入材こそ使い切る!」を叶える技術として“リバースウッドCN”(Carbon Neutral)という製品を世に広げて行こうと画策をしています。
そう、この工法でFSC森林認証を受ける予定です。
これからのsaiブランドの森林認証プログラムにご期待ください。

最後になりましたが、発注者様、元請業者様のおかげで、このような意義のある仕事に携わることができました。関係者の皆さま、ありがとうございました。
※saiブランドの改修は、上の写真の六角ビスが目印です。
興味のある方はデッキのビスにも注目してみてください。
意外とたくさんの種類があるのですよ。

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